高血圧について
『高血圧』は脳卒中(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など)や心疾患(狭心症や心筋梗塞など)の最大の危険因子でありまた、動脈硬化の進行により腎臓などの臓器に障害を引き起こします。
高血圧を治療することによって、そういった病気の発症リスクを下げることができるため、積極的な治療が勧められます。
ただ、血圧が高いだけでは何も自覚症状がない場合も多くあるため、自分が高血圧であると気が付いていない患者さんも数多く存在すると考えられています。
健康診断などで受診をした際に高血圧を指摘されてはじめて気が付くパターンもあると思いますが、自宅で毎日血圧測定をすることで高血圧を見つけることができます。また、自宅での血圧測定はすでに高血圧の服薬治療をしている患者さんにとっても治療効果の判定や降圧薬の調整などに非常に有用です。
原因と治療
高血圧の原因としては塩分過多や肥満、運動不足、ストレス、喫煙、アルコール過剰摂取、遺伝的素因(親族に高血圧があれば自分も高血圧になりやすい)などがあります。
高血圧の治療はこれら原因となる生活習慣を是正することがまず重要となり、それに加えて服薬治療(降圧薬の内服など)を行っていくことがメインとなります。
また、ホルモン異常や血管の異常などから起こる特殊な高血圧も時に存在します。この場合、通常の服薬治療で高血圧が改善しないことが多く、詳しい検査が必要となり、治療法も異なってきます。そのような特殊な高血圧は二次性高血圧と呼ばれます。
まずは、自分の血圧の値をチェックして日々の値を知ること、生活習慣を整えることからはじめ、気になる時にはクリニックを受診することをお勧めします。