咳(せき)について
咳は咳嗽(がいそう)と呼ばれ、肺や気管などの呼吸器官を守るために身体が起こす防御反応です。クリニックを受診する理由の症状としても頻度が多く見られます。
咳の原因としては、感冒、ウィルス感染症(インフルエンザやコロナウィルス、アデノウィルスなど)、肺炎(細菌性肺炎やマイコプラズマ肺炎など)、結核、百日咳などの呼吸器感染症が想像しやすいと思います。特に冬場にかけて多く見られますが、一年を通してかかる可能性があります。それぞれ検査をした上で、治療となります。
感染症以外の原因としては、アレルギー疾患である喘息(ぜんそく)や咳喘息(せきぜんそく)、花粉症、喫煙などが原因となる肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、または肺癌などの腫瘍性病変も咳の原因となります。
また、呼吸器系以外の疾患、例えば、副鼻腔炎や逆流性食道炎、心不全などの疾患でも咳が症状となることが知られています。
いずれの疾患からの咳であっても、症状が似ていて判断が難しいこともあります。
咳が続いているようでしたら医療機関を受診してみることをおすすめします。